in STLの暮らし

Children's Grief Awareness Day

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毎年感謝祭の前週の木曜日は Children's Grief Awareness です。日本語に訳すと「大切な人を亡くした子供達の悲しみを考えようの日」という感じです。この日に使われるのが青い蝶々。

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オフィシャルサイトから許可をもらって写真を使っています。

蝶々は死と再生を表していて、亡くなった大切な人が痛みも苦しみもないところで幸せに暮らしているよ、というメッセージを込めてこのイラストになったそうです。素敵ですね。

アメリカでは20人に1人の子供達が高校を卒業する前に片親か両方の親を亡くしています。これは子供達の友人や兄弟、他の親戚を含めていません。こう数字を見るといかにたくさんの子供達が喪失体験をしているかわかると思います。今日は子供達も同じように、または大人よりも強く悲しみを感じるんだよとみんなに知ってもらう日です。いつか人は死にます。しかしタブーとして最近は公に話さなくなってしまいました。子供達にとってはいきなり誰かが亡くなる(いなくなってしまう)のは大変大きなストレスになります。カウンセラーとして子供達と接していますが、私のクライアントの中にも何人か親御さんを亡くした子たちがいました。死因は色々で薬物でなくなった方、突然死や殺人に巻き込まれた方もいました。共通して言えるのが、残された家族特に子供達の悲しみやショックが何年過ぎてもとても大きいということ。そして往々にして子供達の悲しみ・苦しみはあまり話題に上らないことです。家族が亡くなって残された家族が悲しいのは当たり前です。しかし、大人ばかりが悲しんでいて子供達にきちんと向き合わないと、子供達は一緒に悲しいんでいいのか、それとも大人をサポートしないといけないのか分からず混乱していまいます。話さないから、泣かないから大丈夫ではなく、話さない・泣かないから逆に心配なんですよと私は家族に最初に説明します。その時に話題に上るのは子供達だけでは大人へのサポート。大人だから強くなければいけない、不安だけど子供に心配かけたくない、過去のことに縛られたくない等々…自分の痛みに向き合えないクライアントも沢山います。でも、家族がまだ自分たちの痛みに向き合えないと、子供達へのサポートも遅れてしまいます。なので、私がグリーフカウンセリングをする際は、大人とのカウンセリングの時間、子供とのカウンセリングの時間を分けて行います。大人に子供の喪失体験のことを説明しつつ、傷ついた大人の心も癒す。子供には自分たちの喪失体験を話せる場所を提供してあげる。悲しくても、怒りがこみ上げてきても、罪悪感でもいいんだよ。気持ちは大切なんだと教えてあげます。難しいのはこれが出来る前にクライアント(子供)の親または子供達がグリーフカウンセリングをしたくないと断ってしまう場合が多いことです。辛い気持ちに向き合いたくないから、またはもう何年も経ったんだから話したくない、子供が生まれる前に起きたから意味はない等理由は沢山あります。ちなみに例え親が子供が小さいとき・生まれる前に起こったとしても喪失体験はあります。たまに親御さんで、子供の父親は生まれる前に死んじゃっているから関係ないよっていう方もいますが、違うんですね。子供達は子供達なりに会えなかった、でも自分のルーツである家族の残像を追いかけるものなんです。説明しても、いいですと断られる場合もありますその場合は仕方がないので、将来会いに行けるグリーフカウンセラーを紹介し他のことについてカウンセリングをしてサポートします。私たちは強制はできませんので、家族がいつかこの気持ちに向き合えることが出来るようにと願うことしかできません。


今日は私は青い洋服を着ます。悲しい思いをしている子供達が一人でも安らぎを得られるようにと心で祈りながら。皆さんも青い服を着てみてくださいね。そして誰かに意味を聞かれたら、こういう日があるんだよと教えてあげてください。

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6 Comments

majyosan  

大切な人をなくした子供の気持ちを考える日!!
そんな日があるなんて 驚きました。
アメリカというか キリスト教国というか 文化の違い?すごいですね。

身近な人の喪失体験というのは辛すぎて向き合うのは難しいです。
なるべく考えなくてすむようにしたいと 無意識に避けてしまいます。
カウンセリングを受けて 自分で乗り越えられたら一番いいですね。
なかなか難しい事だと思うので、お仕事の困難さが思われます。

私は友人の子供さんが交通事故の加害者になってしまい
しかもとても大きな死亡事故だったので
もう何年も前なのに 母親である彼女になんと声を掛ければよいかわからず
そっと見守るだけしか出来ずにいます。
悲しい出来事は 見えなくても一生心に沈んでいますね。

アメリカ 人々のやさしい心が荒ぶる激情を上回っていきますように
祈っています

2016/11/18 (Fri) 02:03 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Majyosanさん

まだ新しい企画で、2008年から始動したようです。
大人の喪失体験は話題に上るのですが、なかなか子供達もそれと同等またはそれ以上の悲しみを抱えているということがこうやって公にに認識されてくるのはいい動きだなと思っています。

そうなんですよね。時間が解決してくれると言って避けてしまう話題なのですが、そのせいで10年経っても抜け出せない(抜け出し方も分からない)という方の話なども聞きます。そのためのサービスなので、じゃんじゃん利用して貰いたいとこちらは思うのですが、痛みが伴うプロセスですし、二の足を踏んでしまうのもわかります。

ご友人にそういう方がいらっしゃったんですね。事件後には被害者に目がいきがちですが、本当は加害者やその家族もケアが必要だと気がついたのがきっかけで私はカウンセラーになろうと決めたんです。高校生の時でしたが。Majyosanさんの御ご友人に1日も早く安らぎが訪れるようにお祈りしています。コメントありがとうございます。

2016/11/19 (Sat) 08:17 | EDIT | REPLY |   

Kiko  

実は、子供たちが出来てから、常に思うようになったのが、せめて子供たちが大人になり、誰がイイ人が見つかるまで、生きていたいと言うことです。 人生は、いつ終わるかなんて、分からないけど、出来れば、子供たちが25-30歳になるまで生きていたいなと思います。

Children's Grief Awarenessなんて企画があるのですね。 知らなかった。 それに アメリカで20人に1人の子供さんが、高校卒業前に片親や両親を亡くしているんですね。 意外に多くてビックリです。 これに親が生きていても、親として子供を育てていない人を含めるともっと多くの子供さんにGriefが必要になりますよね。


2016/11/22 (Tue) 13:23 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Kikoさん

結婚、出産は本当に人生の大きな転機ですよね。人生は何が起こるかわからない、でも子供のために長生きしたいと思うのがとても大切だと思います。私のクライアントさんや友人の中には親が自殺した人もいました。子供を置いてどうしてと遺された家族は罪悪感と混乱でなかなか身動きがとれませんよね。お子さんたちが25−30なんて言わずに、ずっとずーっと長生きしてくださいよ。

2008年からなので、まだ新しいのですが、こうして認知度が広まってくれればと思っています。私も最初に統計を見た時は本当に驚きました。クライアントさんに喪失体験した人がいるのが当たり前だなとある意味納得しましたが。本当に悲しい数字です。

2016/11/22 (Tue) 21:51 | EDIT | REPLY |   

かにこ  

Yuima さま!!!

お元気ですか?
時々現れては読み逃げしていました。すみません:(

Kikoさんがおっしゃる通り、私も子供を持つ前は死ぬことってそんなに意識してなかったのに、子供が生まれてから、「今は死ねない」っていつも生きることを大事にしています。
どんな最期であれ、親は子供の為に生きたかったはずだから、勿論本能で子供はその無念を感じるでしょうし、Yuimaさんの仰る「喪失感」ってすごく大きいでしょうね。胸が詰まります。

2017/02/10 (Fri) 19:48 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

かにこさん

コメントありがとうございます!!いえいえ来ていただけるだけで、嬉しいんです!!
私も読み逃げよくしますし、ブログ更新も1週間に一度くらいなので、大丈夫ですよ!

子供ができると、守るものが増えて、生きねばって強く思えるのでしょうね。
それが両親の愛であり、庇護愛なのでしょうね。
若くして親を亡くした子供たちはその後もずっと亡くなった親の面影を追い続けることになるようです。
その子たちにしかわからない痛みをカウンセラーはサポートしたいと思うのですが、なかなか難しいですね。

2017/02/12 (Sun) 12:25 | EDIT | REPLY |   

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