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World Citizen(世界市民)のメリットとデメリット

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私は自分のことをよくWorld Citizen(世界市民と呼ぶことがあります。とは言っても、「政府や国家の存在を否定します」というコスモポリタリズムのように大それた考えではなく、私個人のアイデンティティーとしてWorldcitizen(世界市民という言葉を使うことがあります。

私の考えるWorld Citizen(世界市民)とは、簡単にいうと自分の人種や国籍を超えて地球を自分の国として考えるということです。つまりは、ボコハーレムに拉致された女性のことを思い涙し祈り、アメリカで同性婚が認められたなら自分の権利が認められたと同じように喜ぶということです。もちろん日本のことも心配し、毎日ニュースを読んでいます。ですが、世界の他の国のことも目を瞑ることなく、できるだけ知っていこう、ケアしていこうという姿勢です。これは私の友人がほとんど国外にいるということも関係しているのでしょう。アフリカのジンバブエからヨーロッパのドイツ、フランス、南アメリカのチリなど私の友人は世界各国に住んでいます。数年前に始まり、まだ影響が大きいアラブの春。エジプトにいる友人のことが毎日心配で眠れない日々もありました。こういう私なのですが、このアイデンティティーのためにメリットはもちろんありますが、デメリットもたくさんあります。今日はそんなことをブログに書きたいと思いました。

メリット
1)他の文化に敏感になる
もちろんですが、他の文化に興味が生まれるので他の文化のことを書いてあるブログや番組などに興味が生まれます。情報社会と呼ばれる現代、毎日色んな文化を間接的に学ぶことができます。英語でPolitically correctという言葉がよく使われますが、これは政治的にも社会的にもできるだけ公平でなおかつ差別や偏見が含まれていない用語という意味です。他の文化を理解しようという姿勢のために、色々な視野を含めて理解しようと思います。

2)世界が広くなる
他の文化を知ると当たり前ですが世界がとても広くなります。いままで小さなコミュニティーに属していた者が、いきなりそのコミュニティーを包括する大きなコミュニティーに属そうとするのですから、世界は自ずと広がりますよね。なので、他の国がとても近く感じることもあります。

3)世界に友達が増える
当たり前ですが、世界に興味が向くので友人も増えます。友人も同じように世界に興味がある子たちが多くなりますよね。類は友を呼ぶ。

デメリット
1)異文化に敏感になりすぎて、自己嫌悪に陥る
英語でIngorant is blessという皮肉な言い回しがあります。意味は「無知は(ある意味)恵みだ」。異文化に敏感になるのは良いことなのですが、自分がふとした時に言ってしまった言葉や、昔知らずに取った態度などで自己嫌悪に陥ります。例えばいまでは仲の良いトランスジェンダーの友人に初めて会った時に彼が"he"だとは知らず、始終考えたあとで”she”と呼んでしまったことなど・・・(いまではTheyを使うのが一般的です。これについてはまた今度ブログに書きますね。)。修行がまだまだ全然足りません。こういう失敗を繰り返して成長するのですが、やはり辛いですよね。また友人が先ほど言ったPolitically INcorrect word (つまりは社会的、政治的に公平・平等でなく差別や偏見が含まれているとみられる言葉)を言った時に毎回それ違うよーって言うが辛いですよね・・・。

2)世界が広くてニュースを読むのに忙殺される
世界のことが知り多すぎて、毎日溢れるニュースにぶっちゃけ頭が痛いです。私は大体BBCとCNN、朝日(一日3記事しか読めないので、ニュースアプリも使っています)のアプリを携帯に入れているのですが、はっきり言って時間がないです。なのでできるだけ読むようにしているのですが、なかなかノルマを達成できないです。

3)自分の居場所がなくなる
多分これが一番キツイデメリットかもしれません。世界に友人は増えるのですが、同じように世界のことを見る人があんまりいないので、孤独感を感じます。特にこれを経験したのが皮肉にも私の博士課程のクラス。私はいまのところプログラムでたった一人のアジア人でたった一人の移民学生です。なので、私の興味や理解がちょっと他の学生とは違うところがあるので分かり合えないという気がいたします。「私はアメリカでカウンセラーとして働いてコミュニティーのことを私なりに心配し、愛しているのに、ソーシャルジャスティスカウンセラー(社会の不平等などを真剣に考えアプローチするカウンセラー)を自負しているあなたたちは私が大切に思っていることを気にも留めない」ととうとう言ってしまいました。例えば、去年初めにあった後藤健二さん殺害事件。I AM KENJIのプラカードを挙げて平和を訴える運動があったので、クラスにそれを提案したのですが、とても見事にスルーされることや、私が他の国のことを話しても、全然気にも留めてくれないということが何度もありました。それの我慢が限界にきてしまったというところでしょうか?話したらちょっとスッキリしましたが、これからどう私を含めみんなが変わるのかが興味がありますね。

と、長々と書いていましたが、私が最初にこのWorld Citizenという概念に出会ったのは私がまだ小学生の頃です。母が20代の頃に世界一周旅行をアメリカ人の女友達と行ったそうです。その時にボートの上で出会った方たちに「Where are you from? (どこからいらしたのですか?)」と聞きました。すると彼らは「We are the world citizen!!」と答えたそうです。実は彼らは中東情勢が悪化しための難民で、故郷を捨て他国に亡命する途中だったそうです。実は母の旅行中はイラン革命の真っ只中で母と母の友人も予定の飛行機がキャンセルされたり埋まってしまったりと本当に大変だったそうです。革命や抗争が終わっても、家は跡形もないでしょう。帰る国がなくなってしまったしまった彼らは自分たちのことを「世界市民」。世界に属する市民と呼んだのだ、と母が話してくれました。彼らの強さと、悲しい定めに心をとても打たれたのを覚えています。それから私も私なりに世界市民の一員として何かできないかと考えるようになりました。世界にはまだまだ私が知らないことが山ほどあり、私が理解しているのは0.0000000000000001%にも満たないのですが、こうしてブログを書かせていただき、世界で生きていきたいと思うことによって少しでも世界が良い方へと変わればと心から願っております。

長い文章に付き合っていただきありがとうございました。
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アメリカカウンセリング平和世界市民世界

10 Comments

yuki  

yuimaさん、社会全体の差別や、偏見なども含め、広い視野で考えられてて、素晴らしいと思います。
私なんかは、日本のニュースしか読めておらず…もっと広い視野を持ちたいと思っても、なかなか難しいです↓
周りの人にわかってもらいたいけど、難しいことってありますよね。
特に、カウンセラーのことを勉強しているなら、当然考えても…と思いますよね。
いつか、yuimaさんの気持ちが伝わりますように…応援しています!

2015/10/17 (Sat) 12:49 | EDIT | REPLY |   

poke  

ちょうどベビのアイデンティティーについて思いを巡らしていたところなので、
世界市民のお話し、考えさせられました。
私が英語ができないため、日本人で集まってばかりいてアメリカにいながらリトル東京の生活です。
これからは悩まずに英語にも触れる機会をどんどん作っていってあげようと思います。

2015/10/19 (Mon) 12:27 | EDIT | REPLY |   

びー  

拍手です

昔誰かが「何々人という、国の違いは要らない 民族は大事」みたいなこと言ってました。
そうか民族ってやつのアイデンティティ?は大事なのか?と思いながら、何か違和感あったけど、
そうか!何民族だろうと世界市民ですね!
わたしもこれから自分は世界市民だと思うことにします。
世界中で起きてる悲惨なこと、知れば知るほど辛すぎるけど・・・
それにしても、Yuimaさんのご家族の意識の高さには、心底感激いたします。

2015/10/19 (Mon) 20:22 | EDIT | REPLY |   

Kiko  

World Citizenは、いい言葉ですが、正直言ってすっかり忘れていました。 Yuimaさんの今日のブログで、高校生の頃は、World Citizenになりたいと思っていたのを思い出しました。 人間にも周期があるように私にも周期があって、今は、世界市民なんて考える自分がいません。 歳とともに自分とその周り(子供たち)を守る体制に入って、色んな人に出会えば、出会うほど、色んなことを体験すればするほど、自分が世界市民なんて考えなくなって来たと思います。 不思議でしょ? 

しかし、子供たちには、世界市民的存在であって欲しいと願っている自分がいる事も確かです。 子供たちの通う学校は、州の中で一番、大きく、そして、一番、Diversityならしいです。 私が、高校生の時にとても憧れた事です。 でも、Diversityniなれば、そうなるほど、皆、世界市民のような考えが消えている気もします。 皆、人それぞれ、皆、個性を持って生きていて、個人の生き方を尊敬は、しているけど・・・。 色んな違った世界が見えすぎるのかな? その分、孤立しているようにも思えます。 つまり、Yuimaさんの言っているデメリットの3にあたるのかな? 

難しい課題ですよね。

私もニュースみたり、聞いたりするのが好きです。 車の中の移動では、NPRを聞いていることが多いです。 

2015/10/21 (Wed) 07:26 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Yuki様

書いた後に偉そうなこと言っているなーとちょっと恥ずかしくなったのですが、暖かいコメント嬉しいです。
日本から離れていると日本のニュースが気になりますよね!!私もです。なので、毎日ジレンマの日々ですw
そうなんですよー。カウンセラーならってちょっと思ってしまうんだけど私も相手をある意味ステレオタイプで見てしまっているのかもしれないです。ありがとうございます。いつか理解しあえる日が来ればいいなーと思っています。

2015/10/25 (Sun) 07:07 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Poke様

アイデンティティは本当に難しいですよね。私も小学生からの人生の課題だったりします。多分一生かけて考えていく課題であり、一生かけても解けないかもしれない課題なのだと思っています。
カウンセリングの業界にいると、pokeさんと同じようにこちらに故郷から移ってきて子供(ファーストジェネレーション)を育てているクライアントさんがいらっしゃいます。そのクライアントさんにはBiracialアイデンティティやTCK(Third Culture Kids)のアイデンティティの話をするようにしています。将来役に立てればと思ってのことなのですが、いつもみんな一人一人違うからということを分かっていただくようにしています。結局は親がどんなにきちんと準備しても子供が自分たちで歩いていく道のりです。その岐路に立った時にご両親がどれだけフレクシブルに対応できるかかなと思っています。なので、Pokeさんの考えはとても素晴らしいと思いますよ!ベビちゃん幸せですね!

2015/10/25 (Sun) 07:18 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

びー様

暖かいコメントありがとうございます。
そうですね、きっと世界市民のことだったのでしょう。
大切だと思いますが、なかなか実現するのも難しいものです。でもきちんと相手の違いもきちんと尊敬し、尊重していかないといけないので、みんな同じになればいいよーって考えじゃないのが難しいですよね。世界に関心をもつと人生がある意味ちょっとリッチな気分になりますよね。お互い頑張りましょう!

2015/10/25 (Sun) 07:26 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Kiko様

コメントありがとうございます。
大人になったからといって”発達・成長”しなくなるわけじゃありませんものね。毎日変化しているから人間は面白いのだと思います。
Diversityなのは素晴らしいですね!でもやっぱり難しい課題だと思います。違いを全部無くしてしまえではなく、違いを認め合い支えあいましょうというのが一番理想の形なのでしょうが、まさしく言うは易し行うは難し・・・。

2015/10/25 (Sun) 07:31 | EDIT | REPLY |   

Nao  

はじめまして。私は、将来心理学を学びカウンセラーになりたいと思っている高校二年生です。今年の夏休み、進路についてネットサーフィンしているときにYuimaさんのブログにたどり着き、以来拝読していました。
今回の記事、とても衝撃を受けました。"We are the world citizen"という言葉に色々と感じました。日本にいると、移民問題や亡命の事などどこか遠くにいる気持ちになりがちで、この記事を拝読して今ハッとする気持ちです。

2015/10/30 (Fri) 01:50 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Nao様

初めまして。コメントありがとうございます!!
カウンセラーになりたいんですか?将来楽しみですね。なぜなりたいのかとかいつかお話できると良いですね。
何か質問があればいつでも聞いてくださいね。
最近ブログ書いていなくてすみません(ちょっとリアルにトラブってて)。今度はもっとカウンセリングについても書きたいと思います。読んでいらっしゃってくださる方がいると思うと本当に励みになります。偉いことを書いていますが、まだまだな若輩者です。こんなブログを読んでいてくださって嬉しいです。

2015/10/30 (Fri) 15:28 | EDIT | REPLY |   

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