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キャサリン・ジェナー

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少し前のニュースになりますが、キャサリン・ジェナーさんがとっても素晴らしいスピーチをしていましたので、それを和訳してみました。ビデオはこちらのリンク
をクリックしてください。11分程度のスピーチですが、とても心に残り響いたものです。多少意訳していますので、ご了承ください。キャサリン・ジェナーさんは陸上の元金メダリストの有名な方です。引退後は俳優になり、人気もあります。旧姓をブルース・ジェンナー。今年になってカミングアウトをして、トランスジェンダーです。このスピーチはESPY賞で行われ、大手スポーツ専門局ESPNが主催するスポーツ選手に贈られる年間表彰式でした。長いですが、以下和訳です。



”ありがとうございます。ここに今夜いられて本当に嬉しいです。この何ヶ月は色々な出来事や感情で本当に疾風のようでした。本当のことを言うと、人生の中で方向転換をしようとすると本当にストレスフルで困難な状態にこの身を置いてしまうんです。競技での競争、家族を育てるなど色々ありましたがこの過去何ヶ月ほど大変だったことはありません。例えば、このドレスを選んだり…ガールズ、わかったよ!!靴も選ばないとダメだし、髪も、メイクも・・この全ての工程が本当に疲れるわね。それと、ファッションポリス。どうかお手柔らかに。わたしはまだ慣れていないんだから!!

でもとりあえず、私たちのサッカーチームに声援を送りたいと思います。あなたたち、とてもよくやったわ。

本当のことを言うと、何ヶ月前までわたしはTrans (トランスジェンダー)に、わたしのような人に会ったことがありませんでした。一度も会ったことがなかったのよ。いま明らかなように、わたしは自分の問題を自分のプライベートなこととして対処していました。そしてその道程がとても素晴らしい知識を与えてくれたの。それは本当に目が覚めるような、感動的で、でも怖くて。この国に、そして、全世界に、この瞬間にトランスジェンダーになろうとしている若者がいるのです。彼らは自分が違うということを知り、そしてどのようにしてそれに対応していくか。そのようなことを思春期に直面する他の全ての問題に加えて解決していかないといけないのです。
彼らはイジメられ、暴力を受け、殺され、そして自殺しています。唖然とさせる数の子供達が犠牲者です、ですがこれが今日の現実なのです。
先月のことです、ミシシッピで17歳のトランス、カラー(有色人種の意味)の女性、メルセレデス・ウィフィアムソンが刺されて殺されました。サム・タウブのこともあります。15歳の若いミシガンのブルームフィールドのトランスです。4月の初めにサムは自分の命を絶ちました。いまサムの死が思い出されます。彼の死はわたしがダイアナ・ソウヤーとのインタビュー(公に自分のアイデンティティーを語ったインタビュー)の数日前のことだったんです。こういう痛ましい事件が起こると人々いつも「このトランスの問題をもっと議論するそして焦点を当てることで事件を回避出来たのではないだろうか?」と考えます。それは分かりません。

わたしの人生の中で一つだけ分かっていることは、スポットライトの力です。たまにスポットライトに圧倒されます。なぜなら注目されることは責任もあるということです。グループの一員として、スポーツ選手として、どのように人生を送るか、何をいうか、それらは何百万人もの人に見られて、特に若い人に影響を及ぼします。わたしにとっては、わたしが担っている責任ははっきりしています。わたしの話を話し、学ぶことをやめず、そしてトランスの問題の見方を変えることです。そして、とても簡単な考え方を広めること。すなわち、そのままの相手を受け入れること。違いを受容することです。

わたしの今日の皆さんへのお願いは、このトランスの問題を自分の問題として考えて欲しいということです。どうすればいいのか?教育から私たちは始めないといけません。わたしはアーサー・アッシュに幸運にも何度か会うことができました。彼にとって教育がどれだけ大切か学ぶことができました。相手のことを学ぶことで、相手のことを真に理解することができるのです。
この場所にいらっしゃる皆さんは厳しいトレーニング、働くことの意義、そして自分が求める目標に達するための大変さに敬意を払っていらっしゃていることを知っています。わたしも一生懸命頑張ったので人々はわたしを尊敬してくれます。

しかしながら、このトランスジェンダーになる過程はわたしが想像していた以上に大変です。そしてそれはわたし以外のトランスジェンダーの人々にとっても同じです。それだけの理由にしても、トランスジェンダーの人々はなにか大きな希望が必要です。彼らは皆さんの敬意と尊敬が必要です。そして、理解あるコミュニティー、共感できる社会、そしてより良い世界が私たち全てに必要ですし、ふさわしいのです。

わたしの前にたくさんの人がこの道を歩いてきました。スポーツの世界からは、レニー・リチャード、チャズ・ボノ、ラベルネ・コックス、そしてさらに大勢。ジャネッオ・モックは私たちと今夜共にいます。そしてわたしは皆さんに、EPSY賞に、そして今は亡きアーサー・アッシュにわたしに新しい人生を与えてくださったことに感謝したいと思います。そして、わたしは世界のたくさんの若いトランスジェンダーのスポーツ選手に、自分自身のアイデンティティーでスポーツをするチャンスをあげてほしいと強く求めます。今週、ミリタリーでもトランスジェンダーが使役できるようになることになりました。素晴らしいことです。私たちは長い道のりをここまできました。ですが、私たちにはまだたくさんの仕事が残されています。
我が友人ダイアナ・ソウヤーに感謝の意を表したいと思います。自分の話は一度しかできません。そして、ダイアナ、あなたは素晴らしい仕事をしてくれました。わたし自身とコミュニティーはとてもそのことに感謝しています。あなたのような友人を持てたことを本当に誇りに思います。

とても厳しいことですが、わたしは家族に感謝いたします。ケイトリン・ジェナーとして一番恐れていたのは誰かを傷つけることです。特にわたしは自分の家族と子供達を傷つけるのを恐れていました。わたしはいつも家族が
わたしが人生で成し遂げたことに対して父を尊敬してもらうことを願っていました。君たちはわたしにとってもたくさんのことをくれた、素晴らしいサポートもしてくれた。君たちが人生にいることにとても感謝している。ありがとう。

そして、最後に、わたしのお母さん。母は一週間くらい前に大きな手術をしました。手術を持ちこたえられるとは思わなかったのですが、彼女はわたしと今夜この時を一緒に祝ってくれています。わたしは勇気と決断力をオマハビーチに上陸し第二次世界大戦を戦った父からともらったと思っていました。しかし、わたしは今これらを母からのものだと思っています。愛しているわよ。ここに一緒にいてくれて本当に嬉しい。

”勇気賞”をいただいたことは本当に光栄だと思っています。しかし、もう一つの言葉がいま幸運にも心に浮かんでいます。わたしはスポーツから沢山のことをもらいました。スポーツはわたしに世界を見せてくれましたし、わたしにアイデンティティーもくれました。もし誰かがわたしをイジメようとしても、わたしはフットボールでMVP賞をもらいました。イジメられても全然大丈夫です。今夜も同じです。私の名前を呼び、からかい、私の真心を疑いたければどうぞお好きに。なぜなら私は大丈夫だからです。しかし、世界にいる何千人もの真の自分に誇りを持とうと思っている子供達はそのように扱われるべきではないのです。
果たしてこれが、”勇気”についてなのか、ただ論議を醸しだそうとしているのか、はたまた世間の注目を集めるためなのかち思いあぐねている人たち、これがなんのためなのか説明いたしましょう。これはいまここから始まることです。一人の人間のことなのではないのです。これは何千人もの人の話なのです。私の話ではありません。これは皆が他の人を受け入れるということなのです。私たちはみんな違います。それは悪いことではありません。それはいいことなのです。理解できないことを受け入れるのは難しいことかもしれません、しかし皆で共にすることでそれは可能になるのです。
本当にありがとう。私と私の家族にこの光栄を与えてくれて感謝します。ありがとう。”

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4 Comments

かにこ  

すごい!お疲れ様です。

私,ケイトリンジェナーはをどうしてもリアリティーショーの中のメディアに作られたキャラクターとして見てしまい(リアリティーショー自体は見たことがないのですが)共感しづらいのですが,ここ数カ月社会にトランスジェンダーに関する前向きなメッセージを伝え続けていること,そして殆どの人たちがそれを好意的に受け止めていることに感銘を受けています。
社会に前向きなメッセージを伝える作用の仕方がメディアのあるべき姿だろうなと思います。

2015/07/23 (Thu) 08:19 | EDIT | REPLY |   

Kiko  

共感なし派です

トランスジェンダーじたいには、別に反対とか賛成とかと言う差別などは、ありませんが、ただ、Bruce Jennaだと言うこと、そして、彼の家族と言う事が、大騒ぎになっている事に問題ありと思うんです。 どこからみてもお金だけに集中している家族だからこそ、ただのAttentionとMoney欲しさとしか見えないです。 メディアがこれほど大騒ぎする事自体、不思議ですよ。 

今まで、何人ものトランスジェンダーの人がいたわけで、別に珍しくも無いのに。 メディアで作り上げられたBruce Jennaとその家族だから、私は、共感しないのかも。 

2015/07/23 (Thu) 11:34 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

かにこ様

ありがとうございます〜〜。結構時間かかりましたがなんとか終わった時はほーっとしました。

確かにそうですよね。スポーツ選手引退後はTVフィギュアだったので、その印象が強い人は沢山いるようです。でも彼だからこそ伝えられるメッセージもあるのではないのではとも思います。こういう前向きなメッセージは聞いているこちらも心が温かくなります。

2015/07/23 (Thu) 12:19 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

Kiko様

確かにそういう風に見る方も多いと思います。本音がどうであれ、ポジティブなメッセージに救われた人は沢山いるのではと思っています。実際私の夫の古い友人がこの前彼女のメッセージに勇気付けられて長いクローゼット生活から出てきてくれました。これからはTransとして生きて行くと強く勇気付けられたそうです。

確かに今までというか沢山いるのですが、こういうメッセージを声を張り上げてもメディアに取り上げられてこなかったことが問題だと思うんですよね。これから公に公言するTransの人がさらに増えて来てくれればと思っています

2015/07/23 (Thu) 12:23 | EDIT | REPLY |   

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