in 博士号への道

博士過程の学生になるということ(アメリカの場合、修士編)

-0 COMMENT
ちょっと9月に入ってから秋めいて来たセントルイスからお送りします。テンプレートも秋バージョンに変えました。

先週から博士課程の学生として学校に通い始めているYuimaです。新しく来た日本人留学生と話していて気がついたのですが、日本人の学生にとって大学院というのはアメリカでのGraduate school(略してGrad schoolと言いますが)と見られ方が違うようです。なので、授業がどうだったーという話の前にアメリカの大学院の立場についてちょっと触れておこうと思います。

まずアメリカには文系理系というはっきりとした概念の違いがありません。大体みんなメジャー(学部)を聞いて、それで”あーその分野なら将来はこれね”っという話がよく大学生の中で行われます。それはおそらく文系理系という系統の違いだけで就職をさせる企業があまりないからだと思います。こちらでは会社に入ってから会社の色に染める/育て上げるという姿勢ではなく、すでに能力がある人を取る企業が多いので、どの専門がどの仕事に就くかははけっこうはっきりとしています。ただ、例えば心理学とかだと大学院、それも博士号を取らないと結構なにもならないので、大学院いかない人は結構色々なところで働いていますが。簡単に言うと、アメリカでは専門職という意識が高いのです。まぁこれもどの大学でどのメジャーでどの仕事に就く予定かに寄りますし、アメリカは本当に広いですし、人種もそれに伴った文化もありますので一概には言えませんが、日本とはちょっと仕事に対する考えが違うということは分かって頂けたでしょうか?

ではアメリカで大学院に行くというのはどういうことか?日本では就職難も手伝って文系の大学院=就職できなかった組が時間稼ぎで行く所、理系の大学院=頭は良いが結構イッチャっている学者が生息しているところと見られているらしいです(ある日本人学生による)。アメリカでの大学院はある意味その道のプロになる所です。例えばカウンセラー、ソーシャルワーカーは大学院の修士(マスター)の学位が資格試験の最低条件となっています。なので、通っている学生は大学院に行くということが自分の夢の始まりですので、ゴールがしっかりとしています。私が修士だった時、一緒にクラスを取っていた学生はビザの関係で学校外で仕事が出来ない留学生を除いてほぼ全員フルタイム/パートタイムで働きつつ大学院に通っていました。中には子供3人のママさん、または現在妊娠中(その学期の間に出産となり、皆でお祝いしましたが)でクラスにくる人もいました。まぁカウンセリング学部の修士は女性が多いのですが、こんなことが可能なのは公開されている授業から好きなだけ取れるという制度、そして時間帯にあります。大学院では3クラス取ればフルタイムになります。一クラスの授業時間は約三時間、週一。そしてUMSLでは大体夜の5時半から大学院の授業が始まります。これは学部に寄って違いますが、教育学部はほぼ全てがその夜間授業のようです。それは他の学部(物理や科学)と違いそこまで学校内で働ける仕事(RA/TA)が無いからでしょう。学生は昼間は外で働き、仕事が終わったら自分の家族に子供を任せて勉強に来る。だからこそ、みんな真剣です。学費だってただではありません。教授の一言一言をせっせとノートし、ディスカッションして、家に帰ったら家族の世話、そして子供たちが寝たら来週の予習、今日の復習、次の日は仕事。その毎日。これがアメリカの大学院(修士)の生活です。こういう家族を持っている学生さんはフルタイムで学校に来るのは時間的に難しいのでパートタイム(1−2クラス)を秋学期/春学期は取り、子供が夏休みの夏学期に3クラス位を集中的にどばーっと取ります。でもフルタイム学生よりもちょっと卒業は遅いことがありますが、真剣さが違います。真剣さに頭が下がります。これがアメリカで修士(教育学部)に行くということです。博士に行く人はまた変わりますが、それは次回お話しします。
スポンサーサイト

アメリカセントルイス

  • Share

0 Comments

Leave a comment