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'Black Women Do Breastfeed'(アフリカンアメリカンだって母乳で育てます!)

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CNNニュースに興味深いニュースがあったのでそれについてです。

アメリカ発祥のソーシャルネットワークFacebookに属するグループ"Black Women Do Breastfeed”にアメリカ社会に物議をかもし出す写真が掲載されました。

それはこちらです↓
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訳すと”ママおめでとう!!!!娘さんにも素晴らしい贈り物を与えてる。これって本当に素敵なことじゃない?”とあります。

これの何が問題なのと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最近アメリカでは公の場所で赤ちゃんに母乳を与えてはいけないという風潮があります。そしてアフリカンアメリカン女性は特に母乳で育てない文化があると言われています。これに真っ向から対抗したのがこの"Black Women Do Breastfeed”グループです。最近のアメリカでは母乳を与えるという育児方法に対しても否定的な考え方が広がっていて、「それは貧しい人がすること」だの、「母乳では十分な栄養がない」、はたまた「白人の文化」だのということまでいう人達がいるそうです。それを聞いて、これは変えないといけないと思って立ち上がったのがグループリーダーのNicole Sandifordさんです。2010年のUS Centers for Disease Control and Preventionによる統計でも実際にアフリカンアメリカン女性の母乳で育てる数は他の人種に比べて低いことが分かっています。(白人女性の母乳率を100%とすると、アフリカンアメリカン女性は79%。半年後には39%のアフリカンアメリカン女性のみが母乳で育てている。白人女性は52%。)

これにはきちんと理由があります。奴隷として働かせれていたアフリカンアメリカン女性達は元々子育ての名人でした。自分の子供だけでなく買われた家のご主人の子供達も乳母として面倒を見るのが普通でした。彼女らの知識はその後も変わることなく市民権を勝ち取った後も家政婦兼乳母として働いている女性に役に立っていました。しかし、フォームラ(赤ちゃんの離乳食なようなもの)の登場と同時に、アフリカンアメリカン女性の家政婦兼乳母という職業も失われその知識が失われてきました。またアフリカンアメリカンの方はなかなか差別や色々な社会的要因で良い教育の恩恵を得ることが出来ません。そのため最新の育児を知らない、または医療関係自体を経済的な理由で受けることが出来ないため、アフリカンアメリカン女性の母乳で育てる文化が確立しないと言われています。更に、周りに母乳で育てる母親が居ないため、ラテン系アメリカ人のように家族内で母乳で育てる文化が継承されにくいという背景もあるそうです。

また、これはアフリカンアメリカンの世界だけではなく、アメリカ全土で議論して行く問題だと思いますが、公の場での授乳の是非。今年の初め教皇が教会での洗礼の式の途中ででぐずり出した赤ちゃんの母親を前にして”If they are hungry, mothers, feed them, without thinking twice. Because they are the most important people here."「もし彼ら(赤子)がお腹を好かしているのならば、母親よ、躊躇いなくすぐにミルクをあげなさい。なぜなら子供達はここで一番重要な人たちなのだから。」と言ったことが話題になりました。これはなぜならば公の場、特に神聖な場で胸を出すのははしたないという考えが先にあるからです。アメリカでも結構ニュースになる話題です。この前は病気の子供をクラスに連れて行きて、ぐずるために授乳をした教授が大学から処分を受けるニュースがありましたし、ジムの更衣室で赤ちゃんにミルクをあげていた母親のメンバーがクレームが来たからとジムから出ることを要求されたり、有名なVictoria’s secret などなど、月に一度はこの公共の場での授乳問題がニュースになります。つまりおっぱいはセクシャルな為にあるものだから、公で出すと公然わいせつに近いという考えなんですよね。こういうニュースを見るたびに私が思い出すのは月亭可朝師匠の「嘆きのボイン」

嘆きのボイン
作詞・作曲・歌:月亭可朝

ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで
お父ちゃんのものと違うのんやで
ボインというのはどこの国の言葉
うれしはずかし昭和の日本語

おっきいのんがボインなら
ちっちゃいのはコインやで
もっとちっちゃいのんはナインやで

何で女の子だけボインになるのんけ
腹の立つこと嫌なこと しゃくな出来事あった日は
男やったら酒飲んで暴れまわって憂さ晴らし
女の子なら何とする 胸にしまってガマンする
女の子の胸の中 日頃の不満がたまってる
それがだんだん充満してきて
胸がふくれてくるんやで

上げ底のボインは 満員電車に気をつけとくなはれや
押されるたんびに移動する
いつの間にやら背中へ回り
一周回ってもとの位置
これがホンマの「チチ帰る」やおまへんか

こらホンマやで

・・・・・・うーん何度読んでも深い。本当に”ボイン”の存在意義をもう一度考えてもらいたいものです!


**青色の文字をクリックすると引用リンクに飛びます。
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アメリカ育児黒人母乳CNNアメリカ社会社会問題ボイン

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2 Comments

poke  

No title

確かに白人が公の場で授乳しているのは見かけませんね~。
フィーディングルームでもお母さんたちはそれぞれ背中を向けて座っていたり。
日本人はレストランやカフェなんかでも、授乳エプロンをつけてそのまま席で授乳しています。見えなければOK?
どこまでがマナーというのは決まっていないのでやはりそれぞれの価値観や文化によるのでしょうね。
育て方も、母乳100%は母親の負担が大きいです。フォーミュラがあればお父さんでもあげることができるけど、母乳となると夜中でも、週末でもお母さんが頑張らないとならないですものね。共働きの時代には難しい面もあるのかしら。これも人それぞれですよね~。
私は今のところ母乳ですが、寝不足で夜中起きるのが辛いときはダンナに粉ミルク作ってあげてもらったりしてしまいます。

2014/06/25 (Wed) 19:01 | EDIT | REPLY |   

Yuima  

poke様

アメリカでは基本公共の場での授乳は禁止ですよね。赤ちゃんがぐずったらどうするのかしらと思うのですが。統計によるとアフリカン系のアメリカ人の方の授乳がとても低い(=赤ちゃんの死亡率や病気になる立も高い)ということで、社会問題になっています。教育や福祉にも関わってくる問題なので、とても敏感な問題ですよね。私個人的にはフォーミュラと母乳両方を使うのが一番良いと思います。友人(アメリカ人)は仕事前に毎日せっせと母乳をビンに詰めて、旦那さんに忙しい時はあげてもらうそうです。働いているお母さんに優しい社会になるといいですよね。

2014/06/26 (Thu) 18:08 | EDIT | REPLY |   

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